カンボジアの料理は、味のベースに、独特の臭みのあるプラホックという魚のベースを使うことで、日本でも知られています。周辺の中国やインドといった大きな文化を持つ国々が、歴史の中で少しずつ影響を及ぼしたのでしょう、カンボジア料理という範疇の中に、中華風の料理やカレーなどもちゃんと場を占めています。
そもそも16世紀頃に西洋人が到来するまで、アジアに唐辛子文化はありませんでした。ですから、唐辛子味がピリッときいた料理というのは、比較的最近現れたということでしょう。魚を発酵させた特有の臭みを持つベースというのは、日本の伝統の味であるかつを出汁と、同じルーツを持っている可能性が指摘されています。
動物の肉よりも魚肉をメインのタンパク源にしていたカンボジアの人々は、豊富な海の幸をさまざまな味に加工して食卓に供することで、独自の食文化を築きあげてきました。トロピカルな気候の恩恵を受けて、フルーツも豊富です。南アジアといえば、これ。そんな味と風味を感じさせてくれるのがカンボジア料理と言えるでしょう。